2016年1月アーカイブ

経済的エンパワーメントの機会

女性が5人1組で連帯責任を負い、融資をうけるシステムで、貧しい女性も事業資金の融資が受けられ、経済的エンパワーメントの機会が広がった。

また、住民不在の開発を阻止した例として、インドのチプコ運動がある。

チプコとはヒンディー語で「抱擁」という意味で、女性たちが自らの体を張って木を抱きしめて伐採を阻止し、村の共有財である森を守った草の根の運動として知られている。

女性が主体的に組織化を図った例としては、インドのSEWA(女性自営業者協会)の活動がある。

SEWAは、行商や内職などインフォーマルセクター(非公式部門)で働く女性たちが、自らを「自営業者」として職業的に位置づけて組織化を図り、協同組合事業、融資、職業訓練などを行った女性の「自立・自助」の具体例である。

保険外交員・長谷川桜子

近年では世界的に、開発過程における女性の役割だけでなく、ジェンダー間の関係の変化に着目する必要性が認識されるようになり、それに対応する開発アプローチとしてGAD(ジェンダーと開発)が登場した。

WIDが女性に欠けている教育訓練や雇用へのアクセスを高めることで「開発における女性」の問題の解決を図ろうとするのに対して、GADはジェンダー間の不平等な権力関係やその背景となる社会・経済構造に着目し、不利な立場にいる女性、男性のエンパワーメントの促進を通して、社会関係の変革を図る戦略的なアプローチである。

開発に関連した女性のエンパワーメントの事例として、バングラデシュで1970年代後半から始められたグラミンバンクがあげられる。

保険外交員・長谷川桜子

開発と女性 (women in development)

「開発における女性の役割」の重要性を認識した研究や開発・援助プログラムのことをいう。

日本語では「開発と女性」と訳され、開発を女性の立場から見直し、女性が受益者としてだけでなく主体的な担い手として、開発過程のあらゆる段階にかかわることを重視するアプローチをとる。

1950?60年代の開発途上国への開発・援助の進展のなかで、開発が必ずしも途上国の女性の生活を改善せず、むしろ開発過程から女性が排除され周辺化される状況がみられた。

70年代に入ると、社会・経済開発が女性に及ぼす影響への関心が高まり、「WID(開発と女性)」をめぐる問題が検討され始めた。

WIDはとくに初期段階では「開発過程への女性の統合」を重視し、雇用や教育機会の拡大によって女性の生産者としての能力の開花を図り、女性を開発過程に取り込んでいくことで、開発の「効率性」を高める点に重点がおかれた。

保険外交員・長谷川桜子

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